欧州地域チュチェ思想研究会書記長
マテオ・カルボネリ
朝鮮の金日成主席が出色の指導者として国の独立と社会主義のために献身的に活動したことは周知のことであり、主席の助言は朝鮮人民だけでなく、世界の進歩的人民の心の中にも刻まれています。
金日成主席は人間の自主性の実現と社会主義社会の建設をめざす新たな思想理論を創始した実にすぐれた思想家でありました。各地域の代表がセミナーでチュチェ思想について言及したすべての内容は、この思想理論の永遠な正当性を証明するものでした。
今日私は、誰もが質問しうる特別な側面、私がなぜアジアの遠い国で数十年前に創始された理論に興味をもつのかに焦点を絞って討論したいと思います。
それはこの理論が明白に人間を起点にしてあらゆるものの中心に人間を据えて、様々な状況における正当な思想を示したからです。
チュチェ思想は人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定すると明らかにしました。これは人間が自己の思想意識と意志によって自然を改造、利用し、現存する状況と関係を改変できるという意味です。
これは人間について関心をもつすべての哲学理論と社会理論の基本問題となるべきです。
人間は社会的集団の中で生きる社会的人間です。それゆえ人間は各自に恩恵をもたらしうる共同の目的を達成するために、自分が生き活動する社会的集団の中で他の構成員と力を合わせて自力を最大に発揮するのです。チュチェ思想は抑圧と搾取、不正義の一掃を主張し、その目的は公正さと平等、連帯の関係を樹立することによって、個人が属している社会的集団の自由と独立を通じた個人の自由と独立を真に実現しようというところにあります。それは社会的集団の自由と独立を成し遂げてこそ、個人たちも自由と独立を勝ち取ることができるからです。
チュチェ思想は人民大衆の力を信じ、彼らに依拠する人民大衆中心の思想、独立と社会主義の思想であるといえます。
金日成主席が実践にもとづいて、数十年間の闘争と指導の経験にもとづいて創始したこの理論は、朝鮮人民が初めて植民地支配から解放されるよう勝利に導き、帝国主義の攻撃から自主性を固守し自衛の強国を建設できるようにし、先進的な社会主義社会を発展させました。
金日成主席は分派を作って外部勢力の援助と譲歩を説教する者たちにたいして次のように強調しました。
「これまでの経験は、革命を勝利に導くためには人民大衆のなかに入って彼らを立ち上がらせ、革命で提起されるすべての問題を他人に依存して解決するのではなく、自分自身が責任をもって、自国の実情に即して自主的に解決しなければならないことを示しています」
「革命闘争の主人は人民大衆であり、人民大衆が立ち上がらなければ革命闘争の勝利は望めません」
「朝鮮革命の進路」で主席は分派主義と事大主義に反対し、革命的党を基層から発展させました。
チュチェ思想は決定論や物質的・経済的要因を強調しすぎた従来の理論の制約を克服し、新しくて独創的な特徴を示しています。
人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定するという哲学的原理を示したチュチェ思想は、世界の主人としての人間の地位と役割にもとづいて世界にたいする新たな見解と観点を示すことにより、マルクス・レーニン主義を超越しています。人間を中心に据えて、そして人間中心の立場から出発してチュチェ思想は人間の利益の見地で世界にたいする新たな理論を示しました。
チュチェ思想は人間の本質を自主性、創造性と意識性をもつ社会的存在であると規定した思想であり、思想活動を絶えず行って人民大衆の要求を実現しながら革命を続け、政権を維持する方法を教えています。
金日成主席は1945年に日本帝国主義から国を解放し、1953年に帝国主義連合勢力の侵略から祖国を守り抜いた後、廃墟の中から新しい人民朝鮮が不死鳥のように、驚くべき千里馬の速度で復旧建設をおこなうよう指導しました。朝鮮民主主義人民共和国を訪問する人々は誰もが野蛮な戦争によってすべてが完全に破壊されていた平壌で、青い大地の上にそびえたりっぱな建物と記念碑、整然として勤勉かつ、迫力があり、自信に満ちた社会を見るようになります。
金日成主席はチュチェ思想を具現して人民大衆を中心とした進歩的な社会主義制度を樹立し、社会主義朝鮮が人民にもっとも重要な恩恵をもたらすようにしました。朝鮮では1953年に全般的無料治療制が実施されてすべての人がその恩恵にあずかっており、1974年には税金制度を廃止するという法令が採択、発布されました。教育は完全に無料となり、住宅もまた国家が無料で割り当てているため、失業者やホームレス、乞食を見かけることができません。
以民為天を掲げて人民大衆の生活を向上させるための絶え間ない努力を傾注した金日成主席は、人民をすべての第一位に据え、チュチェの社会主義思想で武装させて社会制度の第一の守護者とならせました。
金日成主席が創始したチュチェ思想と先軍政治を全面的に具現して変わることなく社会主義の道を歩み続けた金正日総書記は、チュチェ思想にもとづいて東欧の社会主義諸国の崩壊の原因について科学的に分析しました。
金正日総書記は、わたしにいかなる変化も望むな、としながら、朝鮮人民と世界人民を社会主義偉業を守り、前進させるよう呼び起こしました。
金日成主席と金正日総書記が指導してきたチュチェの社会主義強国建設は、金正恩総書記の指導の下に続けられています。
金正恩総書記は「偉大な金日成同志と金正日同志が切り開いた自主の道、先軍の道、社会主義の道をまっすぐに進むところに、朝鮮革命百年の大計の戦略があり、最終的勝利があるのです」と述べています。
金日成主席が創始して金正日総書記が人類思想史のもっとも科学的で完成された革命思想として定立し、体系化し、金正恩総書記がさらに深化発展させているチュチェ思想は今日、自主と社会主義でもって帝国主義の圧力と支配からの解放、資本主義的搾取の克服、新社会の建設、社会的正義と相互連帯関係の樹立、すべての国の富強な発展を保証する道を明示しています。