モスクワ金日成・金正日主義研究協会責任者
ミハイル・イクリン
朝鮮労働党創立35周年に際して1980年10月10日、金日成主席は朝鮮労働党第6回大会を召集しました。これは主席が生前に指導した最後の党大会でした。
金日成主席は朝鮮労働党第6回大会で全社会のチュチェ思想化を革命の総体的任務として示しました。
金日成主席は次のように述べています。
「全社会のチュチェ思想化とは、革命と建設においてチュチェ思想を確固とした指導指針とし、チュチェ思想を具現して共産主義社会を建設することを意味します。すなわち全社会のチュチェ思想化とは、社会の全構成員をチュチェ型の共産主義的人間につくりあげ、社会生活のすべての分野をチュチェ思想の要求どおり改造して勤労人民大衆の自主性を完全に実現することを意味します」
全社会のチュチェ思想化とは、人民大衆の自主性が完全に実現された社会、共産主義社会を建設することを意味します。
金日成主席は思想、技術、文化の3大革命を力強くくり広げてこそ、社会の全構成員をチュチェ型の共産主義的人間につくりあげることができ、全社会を労働者階級の要求どおり改造して階級的差をなくし、需要による分配が実現できるように生産力を高く発展させることができると示しました。
主席は社会主義の完全な勝利をなし遂げることを全社会のチュチェ思想化の当面の課題として提起しました。
党第6回大会の時から全社会のチュチェ思想化、あるいは全社会の金日成主義化は党の総路線となってきました。
2011年に金正日総書記が逝去し、金正恩総書記の指導が始まった以後、全社会の金日成・金正日主義化が定式化されました。
総路線の本質はたとえ変わらなかったが、変化した環境に即してより具体化されました。
金正恩総書記は2016年におこなった朝鮮労働党第7回大会の活動報告で全社会の金日成・金正日主義化が党の最高綱領であるということを示しました。
金正恩総書記は社会主義偉業を完成し、人民大衆の自主性を完全に実現するためには全社会を金日成・金正日主義化しなければならないと述べています。
金正恩総書記の助言は1980年に無階級社会である共産主義社会、人民大衆の自主性が完全に実現された社会を建設するとした金日成主席の演説の内容と同じです。
金正恩総書記は全社会を金日成・金正日主義化するということは、社会の全構成員を真の金日成・金正日主義者につくりあげ、政治と軍事、経済と文化など、すべての分野を金日成・金正日主義の要求どおりに改造して人民大衆の自主性を完全に実現していくことを意味すると教えました。
金正恩総書記が示した全社会の金日成・金正日主義化を実現する上で提起される基本的闘争課題は、社会主義強国の建設偉業を完遂することです。
金正恩総書記は、社会主義の強国建設は、全社会を金日成・金正日主義化する闘争の歴史的段階であり、それは社会主義の基礎を固め、社会主義の完全な勝利をなし遂げていく過程になると述べました。
金正恩総書記は全社会を金日成・金正日主義化し、社会主義強国を建設するためには人民政権を強化し、その機能と役割を高めて思想、技術、文化の3大革命をくり広げなければならないと述べました。
第8回党大会で金正恩総書記は偉大な金日成・金正日主義の旗を高く掲げ、党中央の周りに固く団結して社会主義建設における新たな飛躍と勝利のために力強く戦っていこうと熱烈にアピールしました。
金正恩総書記が示した全社会の金日成・金正日主義化は、金日成主席が示した全社会のチュチェ思想化を実現するという党の総路線の発展となります。
金正恩総書記は金日成主席の遺訓を全面的に寸分たがわず貫徹しており、金日成主席の遺訓どおりに朝鮮を社会主義強国として建設するための活動を力強く指導しています。