いつか
作業様子をしばらく眺めていた
まだ全部調べていないとの報告を受けた主席は、ご自分が観察したことによればほとんど毎年同じ地域で雹が降りると述べ、その地帯を順番に指摘しはじめた。それは専門分野の人もそこまでは調べていなかった問題であった。
幹部たちは主席が雹のよく降りる地帯をたなごころを指すように知っていることに驚かざるを得なかった。
ところがその驚きは次の瞬間なお大きくなった。
雹による被害を防止する対策を具体的に教えていた
主席は、初霜の降りる日が最近早くなった、それを知っているかと誰かをとわず聞いた。
ある幹部が知っていると申し上げた。しかし彼も主席の初霜が平年に比べてどれほど早くなったかという質問には答えることができなかった。
ある幹部が地域別に初霜が降りた日付を申し上げはじめた。
幹部たちは主席が何の見積もりをしているのか見当がつかなくって頭をかしげるだけだった。
やがて幹部の報告が終わった。
主席の教えをかみしめながら幹部たちは頭を下げた。
翌年地帯別に初霜が降りた日付は主席が予言した通りであった。